【木のお皿の知識】木工技術について

【木のお皿の知識】木工技術について

【木工の技術について】

森林豊かな日本。
林業が抱える様々な問題もありますが、
自然と共に暮らしてきた日本人の木工技術は
世界から見ても大変美しいとされています。

全部を紹介はできませんが、その一端を。

ご覧いただいた後、我が家の木製品を
改めて眺めてみてください。

おぉ! これが!的な新たな発見や
木が生まれ育ち、作品が創られるまでの過程に
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

【指物(さしもの)】

木の板に臍(ほぞ)と臍穴(ほぞあな)という
凸凹を作り組み上げていく技術。
箱やお盆、家具など多くのものに使われます。
ぱっと見ではどうやって組まれているのかわからないミステリアスなものまで数多くの組み方
が存在します。
永い間歪んだり、ガタついたりせず使い続けられるように組み上げていくには
0.1㎜以下のズレなどにも気を配りながら精密な加工が求められます。
木材によって固さなど性質が様々なので
それをしっかり読みながら加工していく職人さんにはかなりの経験が求められます。


【刳物(くりもの)】

木を鑿(のみ)などの道具を使って刳り抜き
お椀や鉢などを創る技術。
滑らかに仕上げたものもいいですが、
彫った後をあえて残した作品も
作家さんの個性を味わえます。
刳り抜く形状に合わせた様々な道具を駆使しながら
理想の形を追求していく職人さんの作業風景は
ずっと見ていたくなるほど。



【挽物(ひきもの)】


轆轤(ろくろ)や旋盤(せんばん)に木材を
つけて回転させながら刃物で削る技術。
大量生産に向く手法ですが、イメージされるような簡単なものではなく
生物ゆえにそれぞれに違う木の状態を見極め
削り出していくのは大変な技術が
求められるそう。


【曲物(まげもの)】

主に檜(ひのき)の薄い板を様々な技術で曲げて筒状の作品をつくる。
弁同箱で有名な秋田の大舘曲げわっぱが有名。
曲げるには、切る、挽く、お湯に浸す、蒸す等の方法があります。
檜には抗菌作用もあるそうなので持ち歩くお弁当箱の素材としては持ってこいなんですね。



【箍物(たがもの)】

複数の板を円形に並べ箍と呼ばれる竹や金属で作った輪で締めて桶などを創る技術。
秩序が乱れるという意味合いで使われる
「箍が外れる」
は箍物からきたことわざです。


ここで紹介した木工技術以外にも様々なものがあります。
そしてそのどれもが、先人たちが日本の豊かな自然と向合い感謝しながら
技術を高めてきた後世に残すべき日本の宝であると感じます。

日本の木工技術の精密さ、美しさは
海外からも賞賛されるほど。
森林豊かな日本と高い技術を持つ木工職人さん
私は木工こそCool JAPANだと思います。

HAND in HANDに並んでいる作品は日本の木工作家さんたちの作品です。

是非その技術の高さ、品質の良さと、木の温もりをお手にとって感じてみてください。

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