木に触れるとリラックス。その科学的根拠。
木に触れるとなんだか心が癒されますよね。
実は心だけでなく体もリラックス状態になっているそうです。
今回は感覚的な話しから一歩というか半歩だけ踏み込んで
その科学的根拠となる2つの調査結果をご紹介いたします。
【脳の血流量】
まずは一つめです。
脳の前頭前野の血流量はリラックス時に低下する事が知られています。
木と大理石に触れている時にその血流量を比較し計測した実験では約三倍もの違いがあった事が報告されています。
何が三倍違ったのかというと。
酸素化ヘモグロビンを多く含む動脈血というものです。
これが低下しているということは、血流量が低下しているということ。
=脳が沈静化している
という事だそうです。
その測定方法は、近赤外分光法というもの。
赤っぽい光を脳内に照射した時、
血流量が多いと血液の赤色に吸収されて
戻ってくる光が少なくなるそうです。
木に触れているときは血流量が少なく、
三倍光が跳ね返ってきたということです。
そんなに難しく考えず「こんなこともあるんだ」
ぐらいに思って読んでいただけると幸いです。
【副交感神経と交感神経の活動】
もう一つは、
副交感神経と、交感神経の活動調査。
これは聞いた事がある方も多いのではないかと思いますが
副交感神経が優位な状態がより
リラックスしていると言われています。
調査は変拍変動性と言われる測定方法で行われました。
ちょっと難しくて専門的になってしまいますのでサラッといきましょう。
副交感神経活動と交感神経活動、その双方で測定を行うようです。
副交感神経活動では
高まりを示す高周波成分を測定し
交感神経活動では
高周波成分と低周波成分の比を、
で、各々の活動を計測します。
結果は
副交感神経、交感神経活動の双方において、
木に触れている事の方が優れた
リラックス効果が認められたようです。
【人間も自然の一部】
最後はえいやっとなってしまいましたが、専門家でもございませんのでご容赦を。
今回の記事は
国立研究開発法人 森林研究・整備機構
森林総合研究所さん
HP記載の論文を基に作成させていただきました。
感覚的には多くの人が意識、無意識に関わらず感じているであろう
木に触れる事によってもたらされる温かい印象、癒される感覚。
細かいことはおいといて、おかげさまで科学的にも少し納得いったような気がします。
まぁ自然とは切っても切り離せない(というか自然の一部である)
人間ですので、プラスチックなどの製品よりも
本能的に自然のものに馴染む、癒しを感じるというのは
疑う余地もないような気がします。。
皆様、どんどん木に触れていきましょう。