SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、読み形は「エスディジーズ」です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので世界的な取り組みです。国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標となっています。
近年では企業がSDGsへの取り組みをアピールすることを増えてきました。ただ、SDGsはもっと身近に取り組めることでもあるのです。
SDGsの目標の1つ「陸の豊かさも守ろう」につながる
SDGsの目標の1つに「陸の豊かさも守ろう」というものがあります。これは森林を含めた陸の生態系を守り再生すること、森林を管理して砂漠化を防ぐこと、生物多様性を守ることなどが該当します。
オゾン層の破壊や地球温暖化といった環境破壊が進み、その結果気候変動をはじめとしてさまざまな事象が起きているとされています。環境保護を意識する際には、森を守ることがイメージされますが、「森を守るとはどういうことか」を考えたことはありますでしょうか。
森を守るとは森を正しく管理すること
自然環境保護のために森林が重要視されるのは、植物にしかできない光合成のはたらきにあります。光合成は二酸化炭素を原料として、酸素をつくりだします。もちろん植物も生きているので酸素を吸収して二酸化炭素を排出する呼吸も同時に行われています。
しかし、呼吸による二酸化炭素排出量よりも、光合成によって使われる二酸化炭素の方が多いため結果として空気を綺麗にする作用が植物にはあります。
わたしたち人間が、地球環境のためにできることは植物が光合成をしっかりと行える環境を整えたり、木々の少ない場所に植林をしたりすることです。
光合成をするためには日光が必要です。そのため、木々が密集しすぎていてはかえって上手く光合成が行えず、植物が育ちません。森の環境を守るためにこそ適度な間伐や伐採が必要だという点は意外と見落とされています。
日本の森は管理が行き届いていない
戦後の国策によって日本には杉や高級材であるヒノキが大量に植林されたものの、1960年頃から解禁された安価な輸入木材によって高品質で私たちの環境に適した国産木材の多くが活用されず、その結果放置されている森林が6割以上にものぼります。
つまり、世界的な森林減少とは逆の状況に日本はあるわけです。しかし森林が放置されているということは必ずしも良いことではありません。なぜなら、管理がされていないので、きちんと森林が育たず森林としての空気を綺麗にする機能や治水機能は衰えてしまいます。
さらには、戦後に植林された木々の半数は、収穫の時期に来ており、森林資源はかつてないほどに充実しています。しかし、林業が衰退してしまっているために、手をつけられない状況もあります。
HAND in HANDでは国産の間伐材を材料にした木工製品のみを取り扱っています。HAND in HANDの商品をお使いいただくことは、結果として森へ、林業へ資金を還元することにつながります。
世界的に見ても高い技術を持った日本の木工製品を、ぜひお手にとって使っていただきたいです。