木の椅子 机

無垢の木工品/木製品の良さ

木の無垢材とは

無垢材とは自然の木をそのまま切りだした木材の事です。

小さい木材を貼り合わせて作る「集成材」や、薄いベニヤ板を張り合わせて作る「合板材」と違い、無垢材でできた木工品や木製品はそれぞれの樹種に応じた様々な木目や風合いを楽しむ事ができます。

人工的な木材と比べてみるとよりわかる肌触りの違いや質感は無垢材の最大の特徴と言えます。

 

木の無垢材のメリットとは?

あたたかみ

無垢材の最大のメリットは前述した通り、無垢材にしかない温かみのある質感と、天然木であることか同じ木目や色は2つとなくその自然な感じが落ち着いた雰囲気を演出してくれます。

「木育」とも言われる通り、まだ小さいうちから子供に木でできたおもちゃなどを触れさせる、成長してからは工作などを通じて木について考える機会を与えるなど人の感性に働きかける優れた特徴を持っています。

 

経年変化

無垢材は時間の経過とともに、色合いが変化します。樹種によってもその変化の仕方は様々です、真新しい状態も美しいですが、年月を重ねるごとに出る味わいある姿はより魅力的です。

また、万が一壊れてしまった際にも状態によってはリペアが可能で、使い捨てではない生活に寄り添う存在となってくれます。

皮革製品で想像するとイメージしやすいのではないかと思います。自分と生活を共にしてきた証拠である細かい傷や経年変化は使い捨てではない長く使っていく事を前提とした無垢の木工品/木製品特有の良さではないでしょうか。

 

調湿作用、熱伝導率

木の無垢材は湿度が高い時は湿気を吸収し、反対に低い時には水分を放出します。建材などではその効果が大きく過ごしやすい空間をつくってくれます。また、熱伝導率は低く、日本の味噌汁椀が木製であることからもわかる通り、熱いものを熱いと感じさせない効果もあります。

家具や食器などではさすがに部屋全体に対する影響はありませんが、触れたりした際に感じる木工品/木製品の良さはこういった無垢の木材が持つ性質から無意識に感じ取っている部分も多分にあるのではないでしょうか。

 

体に優しい

木工品/木製品とは少し違いますが、建材としてのフローリングには無垢材のフローリングと複合のフローリングがあり、複合フローリングには化学接着剤が使用されている事があります。

そこから放散される化学物質は室内の空気を汚染し、人によってはシックハウス症候群の原因となり、ひどい場合には頭痛や吐き気などの症状が出ることもあるそうです。

一方、無垢材フローリングは使用する大きさに合わせて切り出されたままの木材ですので、化学物質は使用しておらず人に優しい木材です。

少し話はされますが無垢材であっても輸入材などは輸送の際に防腐剤や防虫剤が使用されることもあるようです。そういったことから日本人にとって一番体に優しいのは国産の無垢材と言えるのではないでしょうか。

 

一方、無垢材のデメリットは?

変形

木の無垢材は、前述の調湿作用の良い面の裏返しとなりますが、湿度の高い時期に膨張し、空気が乾燥する冬に収縮するといったケースがあります。

建材など比較的大きなものではその影響も無視できませんが、食器やおもちゃ、家具など比較的サイズの小さい木工品/木製品ではそこまで短期間で変形してしまうような事はないと考えてよいと思います。

 

価格が高い

「無垢材=高価」というイメージを持っている方は多いと思います。無垢材は合板と異なり原木から切り取ったものをそのまま使用するため当然高価です。

集成材などは加工時に出る端材と呼ばれる小さい木のかけらやくずを集めて作る事ができるため安価に制作する事ができます。

品質のいいものは当然高い、木の無垢材を使用した木工品や木製品はそれだけで「ブランド」です。

 

汚れや傷がつきやすい

無垢材はそのままでは加工が施されていない天然の木であることから、汚れや傷がつきやすいという問題があります。伝統的な木工品では漆などで仕上げを行う事で耐久性を上げつつ装飾性も高めてきました。

特にお手入れの方法に関しては使われる際には知っておく必要があります。その点に関しては別の記事で詳しく解説していきます。

 

無垢材の木工品/木製品は長く生活を共にする相棒

ここまで木の無垢材とは何か、そのメリットやデメリットをご紹介してきました。

正直デメリットとしてもいくつかご紹介しましたが、そこまで気にするほどデリケートなものではなく雑に扱わず少し気にかけてあげるだけでいい程度の認識でいいと思います。

そういった意味でも木の無垢材で出来た木工品/木製品は長い間生活を共にする事ができ、その間自分と同じように変化していく存在であると思うと、使い捨てのプラスチックの大量生産品などにはない「愛着」を感じる事ができる数少ない「もの」といえるのではないでしょうか。

「価格」だけでなくその「価値」にも目を向ける事で、長く愛用できる木工品、木製品と出会えることができると思います。

HAND in HANDがそんなかけがえのない出会いのお手伝いができれば幸いです。

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