【木の器の心地よさを科学する】
木の器に触れた時に感じる心地よさ。
あのなんとも言えない感覚は
どこからきているのでしょうか。
特に自然に神様を見出し進行してきた日本人としては
言葉にできずとも感覚でそれに触れる心地よさを感じやすいということはあるのかもしれません。
一方で、少なからずも科学的にその心地良さについて調べられていることもあります。
木の器や道具に感じる心地よさの正体。
その一端をご紹介します。
【自然が生み出すゆらぎ】
優しい手触りもさることながら、
見た目にもなぜか落ち着く木の器。
実は木の木目には1/fゆらぎと言われる
自然が生み出す心地よいズレがあるそう。
ものすごく簡単に言ってしまえば、
機械的でない少しだけズレている生き物のリズムに
人は心地よさを感じるようにできているんですね。
【自分だけの道具になる】
同じものが二つとなく、また使い込み、
お手入れをしていくたびに自分だけの
味わい深い変化を楽しむ事ができる木の器は、
大量生産されるモノとは一味違う感覚を
感じる事ができるはずです。
自分と共にしてきた小傷などの様々な足跡によって
自分の手足の変わりとしての道具の良さに繋がっていきます。
【軽くて丈夫。大切な人に優しい】
ガラスや陶器にももちろんその良さがあり
単純に比較できるものではないにしても、
木の器はそれに比べると比較的軽くて大変丈夫です。
そういった意味ではお子さまにも安心して配膳やお皿洗いなどの
お手伝いを任せられるのは家族の素敵なコミュニケーションにも貢献してくれそう。
「木育」とも言いますが木に触れる経験から年齢に応じた自然教育をすることも
できますね。
まだ小さいうちは、木の感触や香りから感受性を磨き、小学生ぐらいになってくると、
その木がどこから採れたものなのか、誰が木を刈り、道具を作っているのか。
木を使う事の意味とは?
木の器を初めとした道具を通じて自然教育を行う事もできます。
【手に優しい断熱性】
料理が美味しく感じる重要な要素の一つが温度。
木の器は温度を保つという事ももちろんですが、
手に伝わる温度も優しくなります。
料理の熱い、冷たいはそのままに、それを手には感じさせにくい木の特性は
感覚的にストレスを軽減し、料理そのものを楽しむ時間に集中させてくれます。
個人的には、「熱っ!」ってならないのが一番いいですね。
【環境に優しい】
製造時に過剰な燃料を必要とせず、
また、使い続ける事で炭素を固定する事にも
つながる為、二酸化炭素排出量を
極めて少なくする事ができます。
器では、その量は少ないかもしれませんが、
その分手に取りやすい木の器は
環境について考えるきっかけとしては最適です。
【まとめると】
木のお皿や道具たちは
超有名頭痛薬の名フレーズよろしく
(半分どころか)全部、優しさで出来ている。
ってことだと思います。
木の器のある暮らしは、
その優しさで、
きっとあなたの生活を
味わい深いものにしてくれます。
暮らしに積極的に取り入れて
自然の恵みを感じてください。